作者のことば

赤城 佐保

 このたびは絵本原作の公募で大賞に選ばれまして、来年の春に絵本の形で出版していただけることとなりました。初めての出版です。とても嬉しいです。
 幼年向けは難しく、生まれ持った特異な才能がなければ書けないものだと知っておりましたので、正直いってわたしには幼年は無理と思っていました。
 なので今回は運が良かったんだと思います。それともひょっとして、この物語に登場する、つくも神たちが力を貸してくれたのかもしれません。
 いつか「なかなかデビューできないんです」と後藤さんに電話で泣き言をいったことがありました。そうしたら後藤さんは「君はとにかくいっぱい書いて公募に出すのが早道だよ」とおっしゃいました。懐かしく思い出します。今、電話でご報告できたら……きっと喜んでくださるかな。

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