受賞のことば

近江屋 一朗


 これまでほとんど日の目を見ることのなかった私の作品。
 そんな私の「受賞ストーリー」のはじまりはホームページに掲載された、集英社みらい文庫大賞二次選考の結果でした。
 どうせだめなんだろうなー、と思いながら画面をスクロールすると、そこには自分の名前が! 心臓が止まるかと思いました。
 二次選考を通過したということは、自分の作品は「全然だめ」ではないんだ! と何度も頭の中で繰り返しました。
 そうすると、血が逆流するような高揚感に包まれたからです。
 それから先はとんとんとんと話が進んで、優秀賞をいただけました。
 昨年の季節風大会で「かくれんぼがもっと面白いものだということを子どもに伝えたい」と息巻いたところから始まったこの作品。一緒にいた季節風仲間にもアイデアをたくさんもらって形にできました。
 今後も子どもたちが面白がって笑ってくれるような作品を書いていきたいです。理想は、(自分を含め)大人には分からないけれど、子どもが分かってくれる。そんな作品です。

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