『しゅるしゅるぱん』受賞のことば

おおぎやなぎ ちか

 作品が候補作となり、最終選考日までの間、不思議な感覚を味わいました。二ヶ月後が一ヶ月後になり、一週間後になり、明日になる。そして、今では過去になっています。小樽では選考会が行われ、自分の書いたものを、選考委員の先生達が読んでくださっていました。一方で私は毎日の生活を繰り返し、別の物語を紡いでいました。この時と空間は、確かなようで不確かで、ブレや歪みがあるようで、ここからまた新たな物語が生まれるように思えました。
 自分に不足しているものを補うため、季節風に入りました。一つ気付いても、まだ何か足りない。見えてきたと思っても、またわからなくなる。そんな中で「子供にあきらめることを教えるな」という後藤代表の言葉が、一筋の光として書くものを照らしてくれています。大会で厳しく言われたこと、ボツになったこと、そして認めていただいたことが、作品へのエネルギーとなり、このたびの受賞に辿り着きました。感謝の気持ちでいっぱいです。受賞は、道標として、これからもあきらめず書いていきたいと思っております。

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