『やぶ坂に吹く風』受賞のことば

橋 秀雄

 「ただ、感謝の一言」
 思いがけない「一票差」が二回あって、新人賞と協会賞を逃した。「父ちゃん」で協会賞を期待し、三度目の「一票差」に泣いた。そして、今回は正直、待ちに待ったという気持ちで「協会賞」を頂くことができた。
 「受賞のことば」は、ただもう、感謝の一言に尽きる。もし、この「季節風」がなかったら、一連の作品は存在していなかった。歴代の幹事、編集委員のみなさんの手を煩わせて、四十六作を載せてもらい、作品世界と無頼漢高橋秀雄を知ってもらうことができた。何を書くか、何のために書くかも、「季節風」で学ばせてもらった。仲間たちがいて、励ましていただいて、今日の日があると思っている。「季節風」と仲間たちに乾杯。

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