受賞のことば

みとみ とみ

 このたび、私の書いた『Gさん』が、「子どもたちに聞かせたい創作童話」の入選作に選ばれました。この賞は、鹿児島市・鹿児島市教育委員会・かごしま教育文化振興財団の三者による事業として行われています。
 この賞の魅力は、入選すると、挿し絵がつけられて一冊の冊子にまとめられ、鹿児島市内の保育園、幼稚園、小・中学校、公民館、図書館に配られることです。自分の作品が、私の住む横浜から一○○○キロも離れた鹿児島市の子どもたちに読んでもらえるなんて、とてもワクワクします。
 表彰式は、かごしま近代文学館・メルヘンホールで行われました。私にとっては、初めての鹿児島! せっかく行くなら、と、家族で鹿児島観光もしてきました。
 桜島の噴火を間近で見、薩摩切子の奥深い美しさに見惚れ、黒豚しゃぶしゃぶに舌鼓を打ち、桜島を眺めながらの露天風呂……と、本賞受賞のおかげで鹿児島のいい思い出がたくさんできました。
 でも、手放しで喜ぶわけにはいきません。なぜなら、この作品の原型は、三年も前に書いたものだからです。
 次こそは、最新作で勝負します! そして、最新作で受賞できた暁には、両手放しで飛び上がって喜びたいと思います。

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