受賞のことば

おおぎやなぎ ちか

 皆様から「おめでとう」をたくさんいただきました。本当にありがとうございます。
 なにを書きたいのか。
 なぜ書くのか。
 以前より少し輪郭がはっきりとしてきました。
 本が出版されるまでは、一冊本を出したとしても、自分が「作家」と名のることはずっとずっと先だろうなと思っていました。あるいは「作家」なんて名のることはなく終わるかもしれないと思っていました。
 私なんて、多くの先輩作家さんの足元にもおよびません。それで食べていけるわけじゃない。
 でも、出版されてから半年、皆さんに感想をいただき、どこかで会ったことのない人が読んでくださっているという事実に、衿を正す思いでいます。「私なんて」なんて、言ってちゃあダメだ。しっかり作家として、歩いていかなくては、と思っています。
 新人賞というエールもいただきました。
 きょうも、書いています。

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